みなさん、こんにちはケンケンです。
ということで今回は、税金とタックスコンプライアンス※についてご紹介します。
税金の使途によって納税者の意識が変化するという実験を近畿大学がしています。
※納税意識のこと
実験内容
実験は男性74名、女性23名合計97名で行われました。
低所得者への再分配実験
まず、4人1組のグループに分けそれぞれ{0円、1,000円、2,000円、3,000円}のいずれかが割り当てられます。
被験者は割り当てられた所得を確認したのち、申告を行い税金を支払いました。
4人の税収を一定額増加させ4等分された額を再分配額として所得が最も低い被験者に与えられます。
公共財としての再分配実験
さきほどの実験と税金を支払うところまでは同じです。
違うのは、税収が4人全員に再分配される、ということです。
結果
まず、被験者は実際の所得の23%から57%程度を所得として申告しました。
再分配なしの通常の申告実験も行いましたが、低所得者への再分配実験と大きな変化はありませんでした。(有意差なし)
しかし、公共財としての再分配額の比率を上げたときのみ大きな変化がありました。
つまり、高いタックスコンプライアンスを示したのです。
結論
単純に再分配されるだけではタックスコンプライアンスが向上するわけではない。
使途が明確かつ潤沢な金額が再分配されるときにコンプライアンスが一番高まるのなら、
税金の見える化が促進されることが望ましいですね。
人間の行動が明確な再分配や見える化によって促進されるなら、
企業活動においてもおなじことが言えるのではないでしょうか。
もうけを従業員に充分に還元している(再分配)会社は、従業員満足度とモチベーションが総じて高く
結果的に経済活動が活発になると推測できますね。
みなさんこんにちはケンケンです。 というわけで今回は、寄付金を寄付する行動と仕事の考えた方についてご紹介します。 研究内容 今回ご紹介する研究は、京都大学が2018年に行った研究で、20~69歳の男女8520名[…]