寄付行動から仕事の重要性を考える

みなさんこんにちはケンケンです。

 

というわけで今回は、寄付金を寄付する行動と仕事の考えた方についてご紹介します。

研究内容

今回ご紹介する研究は、京都大学が2018年に行った研究で、20~69歳の男女8520名を対象にしています。

その中で2つの寄付先活動を設定して、さらにいくつかの介入を加えることで寄付する金額や行動にどのような影響があるかを分析しました。

具体的には、世界各地の植林活動と2018年9月に発生した北海道地震の被災者支援活動の2つの寄付先を指定し、それぞれ1,000円の予算から何%を寄付するかの回答を得ました。

さらに、寄付行動に以下のように条件を付けました。(介入)

  1. マッチング寄付(50%)
  2. マッチング寄付(100%)
  3. 社会比較
  4. マッチング寄付(50%)+社会比較
  5. マッチング寄付(100%)+社会比較

ひとつずつ説明します。

①マッチング寄付(50%)とは、寄付する際の負担が3分の2に軽減されます。

400円寄付すると200円上乗せされて600円寄付することができます。

②マッチング寄付(100%)とは、寄付する際の負担が2分の1に軽減されるものです。

③社会比較では、被験者に「5人に1人は1,000円全額寄付しました。」という情報を提供しています。

④と⑤は条件を複合したものです。

結果

植林活動 被災者支援活動
介入なし 344 461
マッチング寄付(50%) 378 456
マッチング寄付(100%) 387 458
社会比較 401 497
マッチング寄付(50%)+社会比較 415 482
マッチング寄付(100%)+社会比較 425 500

 

結果は上記の通りとなりました。

総じて、被災者支援活動への寄付金額が大きいことが分かります。

また、植林活動ではすべての介入が効果的でしたが、被災者支援活動ではマッチング寄付単体(①②)の効果は薄かったようです。

 

考察

上記の結果から推測してみます。

被災者支援活動が植林活動より総じて金額が大きかったのは、寄付先へのイメージが明確だったからだと考えます。

寄付行為はある意味、相手を助けたいという想いのもと行動が実行されるとすれば、具体的にイメージしやすく、また我が事のように考えられる

被災者支援により多くの寄付金額が集まったのではないでしょうか。

また、植林活動がすべての介入で効果的だった理由は、寄付先のイメージが沸きにくかったから、単純に条件を比較してより良いと思ったものに対して反応した結果なのではないでしょうか。

逆に被災者支援活動に対してマッチング寄付単体の効果が薄かったのは、金額面での損得より感情を重視した結果ではないかと推測します。

 

以上のことから、人間は寄付行為のような慈善活動をする際

  1. イメージしやすい対象には支援する想いが大きく実際に行動する
  2. イメージしにくい対象には介入があると行動に移す可能性がある
  3. 損得より感情を重視する局面がある

とまとめることができます。

 

このような人間の特性を仕事や私生活に応用し活かしていくことが可能なのかなと思います。