【販売管理システム作成】登録済みのデータを削除する方法【削除フラグの立て方】

みなさん、こんにちはケンケンです。

 

販売管理システムをエクセルを使い倒して作っちゃおうというシリーズをお伝えしています。

前回は、登録済みのデータを修正する方法をご紹介しました。

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復習中心の回になりましたが、全体像やフォームを作るコツを思い出すのにちょうどよかったのではないでしょうか。

 

今回は、登録済みデータの削除を試みます。

エクセルシートにちょっとした工夫をすることによって実際にデータを削除することなく、

ユーザーには削除したように見せることができます。

SQLなどデータベースを勉強するときにも役立ちますので、参考にしていただければと思います。

それでは、以下ご覧ください。

 

登録済みデータを削除してみよう

データを削除してみようと題しましたが、結論から言うと実際にデータを削除することはしません。

削除フラグを立てるということ

どういうことかと言うと、エクセルシートに削除フラグを立てて削除したことにするのです。

言葉ではよく分からないと思いますので、下図をご覧ください。

その時エクセルシートでは・・・

 

ご覧のようにエクセルシート(見積データ一覧)のN列に新たに「削除」欄を設けて

削除実行されたデータに対して「d(delete)」と表記しています。

※実際のデータベースでは、「0」と「1」で削除かそうでないか判断することが多いです。

 

これをフラグを立てると言います。

こうすることで、削除されたデータをシートから削除せずに、リストボックス上からは削除することが可能です。

削除フラグのメリット

メリットはデータが完全削除されるわけではなく復元できることにあります。

 

これは、本来管理者側のメリットで、ユーザーにとってはメリットと言えませんが、

エクセルシートをユーザーが直接編集できるという前提であれば、

間違って削除したデータを復元することが可能です。

 

データベースの概念からは外れますが、がちがちにシステマチックにせず、ここは少しゆるく考えています。

削除フラグを立てるコードを書こう

それでは、実際に削除フラグを立てて見た目の上で削除するコードを書いていきましょう。

VBEを起動して、frmMitumoriDeleteフォームの「選択行削除」をダブルクリックしてプロシージャを作りコードを書きます。

 

コードの解説

それでは、コードの解説をします。

今回説明するのは①の部分だけです。

その他の部分はちょっと長いですが、すでに学んだことがほとんどなので恐れることはありません。

削除機能の実装について不安のある方は、以下の記事で復習しておきましょう。

削除機能復習記事

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それでは、①ですが、まず変数targetrow2に格納されている数値は、

エクセルシートの該当データであることを確認してください。

つまり、リストボックスから削除しようとしているデータと同じデータがエクセルシートの

何行目にあるかを調べて格納している、と言い換えてもよいでしょう。

その該当データのN列目に「d」と入力します。

これで、フラグを立てることができました。

 

リストボックスをクリックしたときのアクションを変更しよう

しかし、これで完成ではありません。

このままでは、上のリストボックスをクリックした際に削除したはずのデータが

下のリストボックスに載ってしまいます。

これではよくないので、コードを修正します。

具体的には、リストボックスに値を入れる時に削除列(AB)に「d」が入っているかを確認し、

入っていたらリストボックスに転記しないように制御するコードを追加します。

プロシージャすべてを書きましたが、追加する部分は②のIfからEndIfまでの部分です。

もし、AB列に「d」が入っていなかったらという条件式を追加して、リストボックスにデータを転記するように書き換えています。

AB4セルに「削除」と入力しておきます。入力しておかないとエラーになりますので注意してください。

①は削除欄を設けたため抽出元と抽出先の範囲を一列ずつ追加しています。

これで、削除したデータをエクセルシート上から消滅させずに管理することができました。

見積情報検索フォーム(frmMitumoriSearch)のコードも修正しよう

見積情報検索フォームの見積書作成ボタンをクリックすると、選択した見積Noの見積書を作成してくれました。

しかし、今のままだと先ほど削除したデータを含めた見積書を作成してしまいます。

これを修正しましょう。

見積書作成ボタンをクリックしたときのアクション

このボタンをクリックしたときに見積書作成が実行されましたが、直接エクセルシートからデータを引っ張ってきていました。

現状、エクセルシートにフィルターをかけて転記しているのは、削除を考慮していません。

そこで、削除フラグが立っているデータはフィルターをかけないように変更します。

 

コードの変更は大したことありません。以下のように変更してください。

 

①から③が変更した箇所です。

先に②と③ですが、これは先ほど変更した部分とかぶるので説明は割愛します。

 

①はフィルタオプションで使う条件部分に、「d」以外の文字列の場合、つまり、空欄の場合は抽出するという条件を追加しています。

フィルタオプション復習記事

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これで削除したデータはエクセルシート上での抽出結果に反映されなくなりました。

つまり、見積書を作成する際にデータから取り除かれることになり、

データベース上(この場合エクセルシート上)にはデータは残っているが処理に反映されない状況を作ることができました。

実行結果はみなさんで確かめておいてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

削除機能の追加を学んだわけですが、もし今後みなさんがデータベースを本格的に勉強する時がきたらその時に役立ってもらえると幸いです。

 

次回は、登録済みのデータにさらにデータを追加する時の処理について解説していきますのでお楽しみに。

それでは、また次回お会いしましょう。

 

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