エクセルVBAでファイル作成とパスワード設定を同時に行う方法

みなさん、こんにちはケンケンです。

 

前回は、VBAで8桁のパスワードを作成することに成功しました。

今回は、ファイルの作成とパスワードの生成を同時にできるようにして、システムを完成させます。

 

前回の復習

前回は8桁のパスワードをVBAを使って作成することに成功しました。

前回のコードはこちらです。

 

RandBetween関数とMid関数を使ってランダムに文字を抽出し、変数を駆使して8桁のパスワードを生成しました。

このパスワード管理シートを作って、そこに格納しファイル名と共に管理してみます。

 

ファイル作成とパスワード設定を同時に行うには

それでは、パスワード設定と同時にファイル作成もできるシステムを作って行きましょう。

 

パスワード管理シートを作ってそこで管理する

まずは、パスワードを管理するシートを作りましょう。

特別なことはしません。単に新しいシートを作ればOKです。

「pass管理」という名前にしました。

A列に作りたいファイル名、B列にパスワードを入力していきます。

 

ちなみにこのシートは前回作った「計算元」シートがあるファイルに作ってください。

パスワードを生成して管理シートに書き出そう

前回作ったパスワード生成ツールを応用して管理シートにパスワードを書き出してみましょう。

修正したコードは以下の通りです。

①から③が修正および追加した部分です。

ひとつずつ解説します。

①変数Lrowを宣言して、pass管理シートA列の最終行を取得しています。

つまり、作成したいファイルの数(行数)を数えて、その分だけパスワードを生成したいからです。

 

②書き出し用の変数の最終値をLrowに置き換えます。

 

③書き出し先をpass管理シートのB列に指定しています。

それでは、実行してみましょう。

コード実行ボタンを作成しよう

ここまで出来ればあとは、以前作ったファイル作成用のプロシージャと合算するだけです。

ファイル作成用のコードは以下の通りです。

このプロシージャと先ほど作ったプロシージャを合算で呼び出すプロシージャを作成します。

ちょっと分かりにくいかもですが、save_pass9がパスワード生成用のプロシージャでsave_pass3がファイル作成用のプロシージャです。

ここまでできたら、pass管理シートにボタンを作ります。

 

開発タブから挿入を選択し、対象プロシージャを選びOKをクリックします。

ボタンができたらクリックしてみましょう。

 

パスワードとファイルが作成されたことを確認してください。

そして、どれでもいいのでファイルを開いてパスワードを入力してみてください。

ファイルが開けば成功です。

 

パスワード管理ファイルの管理方法

システム自体は完成しましたが、課題が残っています。

パスワード管理ファイルそのものの存在です。

これを誰でも閲覧できてしまっては何のためのパスワードか分かりませんね。

パスワード管理ファイルはそれ単体で重要な書類なので、そのファイル自体を保護しましょう。

保護方法としては

  • パスワードが記載されているシートを非表示にする
  • ファイルにパスワードをかけ、そのパスワードを紙に書き金庫に保存する
  • ファイルにパスワードをかけ、パスワード管理ツールを使う

などがあると思います。

 

今回は深堀りしませんが、重要なことなのでもし実務で遭遇したら適切に対応できるように、日頃から考えておくと良いでしょう。

 

おまけ:200兆分の1

実はもうひとつ問題があります。

 

パスワードが重複した場合の処置をとっていないのです。

当然パスワードは使い回さない方が良いのですが、今回は、その処理を見送って、別の機会があればご紹介したいと思います。

その理由は、パスワードが重複して作られる確率を調べたところ約200兆分の1の確率だったからです。

62文字から1文字をランダムで選び、それを8回繰り返した結果、同じ英数字が並びも一緒になる確率は、62の8乗分の1になりますね(計算方法が違ったら教えてください。)

途方もない数字だったので、この結果を見た時に正直重複を回避するシステムを作る動機を失いました(笑)

 

ただし、実務では万が一のことも考えて、そんな甘いことは言ってられないので、もしみなさんがパスワード等の管理が重要でかつ重複を避けたほうが良いものに関しては、ちゃんと対応策を考えておく方がよいことは言うまでもありません。

 

先ほども少し触れましたが、管理ツールを使うなど、今では安価で便利なシステムがたくさん存在するので、そちらを活用することもおススメします。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

数回に分けてパスワードの重要性と設定の仕方を紹介してきました。

 

関数やVBAの知識以前に、実務では気を付けなければいけないことがたくさんあります。

パスワード管理はいい例ですね。

実務で様々な問題に直面したときに、まずは何が重要か考えるクセをつけましょう。その後で必要な知識やスキルを身に付ければ応用も効きます。

 

パスワード管理に限らず使えるテクニックもちりばめていますので、是非みなさんも実務で活用してください。

 

それでは、また別のシリーズでお会いしましょう。

お疲れ様でした。

 

今シリーズで作成したコード

 

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