みなさん、こんにちはケンケンです。
今回は前回に引き続きエクセルを使ったパスワード管理についてご紹介していきます。
前回の記事はこちらです。
前回は、パスワードの重要性と設定方法をを複数ご紹介しましたが、今回はパスワードを自動で作ることができないか関数を使って検証していきます。
パスワードは連想されにくいものを使うべきなので、乱数を発生させて登録していきたいですね。
乱数を発生させるRAND関数と整数を作るINT関数
まず、パスワードを生成するために乱数を発生させるRAND関数を使います。
この関数を使って4桁の数字を発生させてみましょう。
RAND関数を使ってみよう
RAND()※引数なし
0以上1未満の実数を返し、エクセルシートが計算されるごとに乱数を発生させます。
乱数を発生させてみよう
A2セルに「=RAND()」と入力し、乱数を発生させます。
上記のままでは使えませんね。
この数字を4桁の整数になるようになるように成形します。
まず、4桁にするために生成された数字を10000倍します。
10000倍にはなりましたが、小数点以下が邪魔ですね。
INT関数を使って小数点以下を切り捨てます。
INT関数を使ってみよう
INT(数値)
数値部分を切り捨てて整数を返します。
数値の部分に先ほどのRAND関数を入れると4桁の整数が作れるはずです。
表示形式を整えるTEXT関数
4桁で表示できるようになりましたが、ひとつ問題があります。
1桁目が0のときです。
デフォルトでは数値として値が返ってしまうようで、1桁目が0だと実質3桁表示になってしまいます。
これを解決するためにTEXT関数を使って文字列に変換します。
TEXT関数を使ってみよう
TEXT(値,表示形式)
値に入れたデータを、表示形式に対応した文字列に変換します。
今回は、数値の中でも桁数を指定し、桁数に満たない場合は先頭を0にする形式を選択します。
例えば、88.888を4桁の整数と小数点以下2位まで表示したいとすると、
「=TEXT(88.888,”0000.00″)」と指定すると0088.89が返ってきます。
表示形式には、数値・日付・時刻など選べるので、いろいろ試して確認してみましょう。
今回は、4桁の数値の1桁目を0にしたいので以下のように設定します。
A2セルに「=TEXT(INT(RAND()*10000),”0000″)」と入力します。
これで先頭が0のときも4桁表示されるようになったので、セルをコピーしてみましょう。
これでサクッと乱数を使ってパスワードを生成することが出来ました。
まとめ
今回は、複数の関数を使って4桁のパスワードを生成することに成功しました。
しかし、パスワードとしては4桁の数字ではセキュリティ上安全とは言えませんね。
次回は、8桁かつ英数字で乱数を発生させより安全なパスワード生成を試みます。
ではまた次回お会いしましょう。
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